管理と監視は違いますよね。
人材管理しないと部下が働かないと嘆く管理者や上司がいたとします。
管理していると思っているのはその管理職人材だけで、周りは管理ではなく監視からの威圧で日常的に萎縮・緊張している場合があります。
監視された職場の中でスキルや能力を最大限活かすことが可能でしょうか。出来るというスーパー人材もいると思いますが・・
管理職が監視人材化している職場は心理的安全性がない状態で働くことになります。
心理的安全性とは?・・・周囲の反応に怯えることなく、安心して働ける状態を指す言葉です。
そして職場内で監視する人、される人の構図を作る事になります。監視することが自分の仕事だと勘違いした人材がいる場合は、監視行動が過度になりハラスメントに繋がっていく可能性があります。予兆を見逃してはいけませんよね。
管理ではなく監視の場合、部下の仕事姿や人格に焦点があたりやすくなるからです。
本当の管理とは何かを学ばずに上司になってしまった人達は、間違えた管理を行います。部下も背中を見て育った場合、次の世代も同じような監視人間を作る事になってしまいます。そしてまた同じように、人材管理(監視)しないと部下が働かないと嘆く管理者や上司が増産されていきます。
部下は上司を選べません。投票式で選べる企業もあり最近も話題になっていますよね。経営層から任されているのは監視専門業務ではないはずです。
管理職にデフォルトで監視機能がついていたとしても、あくまでも機能の1つです。監視だけ機能している場合は総合的に効果や成果は少ないと思います。
仮に監視だけであれば機能的な監視カメラを使った方が安上がりですよね・・・
監視職場の社風についていくことができる人材がいれば問題ないのでしょうが、
辞める際の人材の退職理由は本音を語られない事の方が多いです。
管理が出来る人材はタレントマネジメントを行います。
タレントマネジメントのタレントは・・・従業員のことです。
タレントマネジメントとは?・・・人材が持っているスキルや能力を最大限活かす為の戦略的な人材配置や育成等を行う人事マネジメントのことを指します。
経営層から任せられているのは、人材の技能・技術の向上、育成やマネジメントによって企業の目標を達成することです。
企業の資産をどう活用していくのかが、管理者の腕の見せどころです。
企業は生産性を落とす原因を、1つ1つ解決していく必要がありますよね。
本来の自分の役割を見直す事が大事です。貴方にしかできないことを考えてみてください。
人材の技術や技能の向上の手助け、今まで出来なかった事が出来るようになるということは給与面以外でも部下のプラスになります。人材のスキル資産になります。
長期的に見た時には人材の心理的安全性を確保・提供したうえで利益貢献に繋げていく策を考える管理職の方が威圧からの売り上げ貢献より遥かに有難いはずです。
ハラスメントでニュースになった際の企業損害の方が大きいからです。
経営者層が適切なハラスメント対策に取り組めていない企業の場合、社内損害だけでなく社外や取引先にもマイナスの影響を及ぼす可能性があることを忘れてはいけません。
これからの時代、管理職になりたがらない人材の方が増えていく可能性もあります。企業は管理職に対して見合う対価に加えて必要な指導を施し、管理職になる人材のストレスにも目を向けてサポートしていかなければなりませんね。
管理と監視を間違えないポイント
- 人材の心理的安全性を確保する事です。
- 生産性を上げる為にはまずは自分の行動を振り返る事です。